検査法の紹介

各検査法の特徴

McMaster法とMini-FLOTAC法の比較

糞便検査法McMaster法Mini-FLOTAC法
McMaster法
Mini-FLOTAC法
特徴日本の臨床現場でも広く使用されている伝統的手法イタリアのナポリ大学が開発した新しい手法
主な検査対象円虫類・回虫類円虫類・回虫類
検査所要時間やや短いやや長い
検査する糞便量
※推奨プロトコル
0.02g0.2g

ポイント

Mini-FLOTAC法はMcMaster法に比べて1度により多量な糞便中の虫卵を検査可能であり、結果のばらつきを抑えることができるため、駆虫薬の効果判定(FECRT)により適しているとされています。 (参考文献1)

葉状条虫の特殊糞便検査

葉状条虫の特殊糞便検査

葉状条虫は産卵が不規則なため、通常の糞便検査では検出が難しい寄生虫です。しかし、近年は駆虫効果が不十分な症例も報告されており、検査の必要性が高まっています。弊社では葉状条虫卵の検出感度が高いとされる手法を参考にし(参考文献2)、一部改変し実施しています。

参考文献

1. American Association of Equine Practitioners. Internal Parasite Control Guidelines.
https://aaep.org/resource/internal-parasite-control-guidelines/(2025年7月2日閲覧)

2. Proudman CJ, Edwards GB. Validation of a centrifugation/flotation technique for the diagnosis of equine cestodiasis. Vet Rec, 1992, 131:71-72.